地域と育てるまちのモビリティ
「とみおかーと実証実験」

「急坂が多く、道が狭い」
まちの移動課題を解決したい!

 横浜市金沢区富岡地区は、良好な住環境と豊かな自然が広がる住みやすい住宅街です。
 一方で、急坂が多く、駅までの移動が困難なエリアがあるほか、道幅が狭いため、バスが通行できないなど地域内の移動に課題がある地区でもあります。
 富岡地区は今後高齢化が見込まれるエリアでもあるため、誰もが移動しやすく、「住み続けたい」と思えるまちづくりを実現していく必要があります。

道幅の狭い道路
急こう配な坂

 そこで、京急電鉄と横浜市では、2018年度から地域交通実証実験「とみおかーと実証実験」(以下、「とみおかーと」という)を通じ、富岡地区の移動課題の解決に取り組んでいます。

2018年度実証実験の様子

とみおかーとって何?

 とみおかーとは、富岡地区の地域内移動を支援する地域交通実証実験です。
 とみおかーとでは2018年度より実証を重ね、特にニーズが多かった、京急富岡駅までの移動を支援する2つのコースを運行しています。

 とみおかーとは、ルート上であれば自由に乗り降りができます。乗車方法はタクシーのように手を挙げて車を止めるだけ。とても簡単な乗り物です。

 今年度運行に使用する車両は、地域のお子さまに描いていただいたイラストをもとに、横浜国立大学の学生さんがデザインしました。地域のみなさまに親しみを持っていただけるモビリティになることを目指して、産官学で取り組んでいます。

地域と育てるまちのモビリティ

 とみおかーとでは、地域の商店会や町内会と連携し、利用者を増やすためのアイデアワークショップを行うなど、まちぐるみで育てる乗り物として検討を進めています。
「とみおかーとに気軽に乗りやすいよう、乗車時に掲げる旗をつくっては?」
「地域の小学生にカレンダーのデザインをしてもらうのはどうだろう?」
など、さまざまなアイデアを出し合い、とみおかーとを多世代に親しまれるモビリティへ成長させていこうと試みています。

 さらに、2020年度からは地域事業者である、㈱スター・システムさまにご協力いただき、「とみおかーと待合室」を駅前に設置しております。
 ㈱スター・システムさまが運営する「富岡薬局」の第二待合室として使用していた場所の一部をお借りし、とみおかーとの位置情報などの情報発信をおこなうほか、次の運行までの待合室としてもご利用いただけます。

今後も、とみおかーとでは、地域の移動課題解決に向けて取り組みを進めてまいります。

<実証実験概要>
●運行期間:2022年12月2日(金)~2023年11月29日(水)
●運行曜日:月・火・水・金
※運休日:
2022年12月30日(金)~2023年1月4日(水)
2023年5月1日(月)~5日(金)
2023年8月14日(月)・15日(火)
●運賃:現金 大人200円/回、小学生100円/回
定額乗車券3,000円/月額、乗車券2,000円/11枚
未就学児無料
※本サービスは、登録無くご利用いただけます。
●WEBサイト:https://tomio-cart.jp/