MIULIKE vol.20「特集 三浦海岸駅 三浦半島で日帰りラン。」より

クルマで通り過ぎてはもったいない!
観光ランで三浦半島のふところに分け入ろう

三浦海岸からスタートする三浦国際市民マラソンは、JALホノルルマラソンの姉妹マラソンというだけに絶景続き。海あり、野菜畑あり、灯台あり、の変化に富んだハーフコースの一部を、モデルで料理家、ランナーの浅野美奈弥さんがめぐりました。

10:30 三浦海岸駅 到着

都心から赤い電車に揺られて1時間ちょい。夏は海水浴客でにぎわう駅も、冬の朝は落ち着いているみたい。ここから三浦海岸は歩いて10分の距離で、ホームの先に海が見える! 東京とは日の光が違うように感じるのは、私だけではないよね、きっと。

朝の海で深呼吸。スタートが海って、なんて気持ちがいいんだろう

白い砂と青い海がどこまでも続く冬の三浦海岸。たくさんのパラソルやビーチテントが並ぶ夏とはずいぶん印象が違って、波の音を聞いているだけで癒されそう。あ、少し向こうに大根を干した棚がずらり。初めてみました。聞けば、三浦半島の冬の風物詩だそう。この大根で作る漬物はおいしいだろうなぁ。

さぁ、ゆっくりストレッチをして、軽く走り出します。

11:00ランニングスタート

三浦海岸はビーチ沿いに歩道が設けられているので、海を間近にみながら気持ちよく走れます。砂浜は足を取られて走りにくいけど、これならいくらでも走れそう!

海から内陸に入ると、そこにはこんな絶景が広がっていました! 大根やキャベツの畑を縫うように走れるなんて想定外。しかも、畑の向こうに海が見えるなんて。私も最近、畑をもつようになって、野菜がすくすく育っている風景には心が和みます。

バス停でひと休みするときに時刻表を見たら、1時間に1本でした。のどかですね。

ハーフコースの折り返し地点になっている城ヶ島へ。島にかかる城ヶ島大橋からは、冬の午前中はとくに富士山がくっきり見えるのですって! この日は風が強かったけれど、見事な富士山を拝むことができました。三浦半島の先端に位置する城ヶ島は、相模湾と東京湾が混じり合う場所。だからか、橋の右と左で風景がだいぶ違います。

12:00ランチ

三浦半島の三崎といえば、そうです、マグロの町! マグロを食べずして帰るわけにはいきません。城ヶ島にある食堂「中村屋」は、マグロ丼や海鮮定食が人気。二代目を継ぐ女将さんの心づかいが温かいのです。おいしい「まぐろてんこ盛り丼」、いただきま〜す!

観光ランでは食事も楽しみの一つ。訪れた先々の土地の名物を食べられるのって、やっぱりうれしいですよね。


Lunch Time

[中村屋]
城ヶ島で50年続く食堂。
看板メニューは「まぐろてんこ盛り丼」(1,450円)
【DATA】
住所/三浦市三崎町城ヶ島673
TEL/090-5776-5490
営業時間/11:00〜LO16:30
定休日/不定休


13:30ランニング 再開

お腹が満たされたら、再び走る意欲が湧いてくるから不思議。城ヶ島公園の灯台に寄ってから、ゴールの三浦海岸を目指してもうひと走り。それにしても城ヶ島の地層はユニーク。洗濯板みたいな細長い凸凹が連なっていて、地球の大きな力を感じます。

昭和レトロな空気が心地よい島で、この灯台はどこか異国の香りがするな〜、と思っていたら、明治時代にフランス人技師の設計で作られたものだそう。外壁には「JOGASHIMA」という文字で島の姿が描かれ、灯台の位置がハートでした。思わずカシャリ。

水鳥が羽を休める小さな漁港で、私もひと休み。このあたり、松輪は、サバやアジも有名だそう。

15:00 SHOP PEEKABOOで三浦野菜を買う

ゴールでもある三浦海岸の手前で、小さな無人の野菜直売所を発見。三浦大根や三浦カブ、つやつやのニンジンもあって、これは買わずにはいられないと、備え付けの箱にコインをポトン。たまたま居合わせた店のご主人に伺うと、三浦カブはこの店のブランドで、10月から5月末まで並ぶそう。真冬がとくにおいしいんですって!

身質が柔らかいのに煮崩れしにくい三浦大根は、おでんや煮物に。カブは皮ごと厚めにスライスし、表面に砂糖を少しまぶして焼くと、ジューシーに仕上がりますよ。


MIURA Vegetables

[SHOP PEEKABOO]
採れたて野菜が買える直売所。
「三浦かぶ」ののれんが目印
【DATA】
住所/三浦市南下浦町菊名25-3
TEL/046-888-0875


16:00 夕景を見に 再び三浦海岸へ

沈みゆく太陽を背に眺める海は、朝とはまるで違う表情で、黄金色に輝いていました。慌ただしい日常ではまず出会えない景色。走った後の心地よい疲労感も重なり、とても満ち足りた気分に。

あ〜、ここまで来てよかった!

ただ走るだけじゃない。
観光ランは、その土地の素顔に触れる最短コース

気の赴くままに自由に走り、ときに観光したり、休んだり、地元の人と触れ合える観光ラン。目的地まで電車でアクセスでき、走り出したら自転車よりも身軽で、ガイドブックには載っていないきれいな景色に出合えるのが、何よりも魅力です。仲間と走れば感動を共有できるのもいいですね。

三浦半島のハーフコースは、海の絶景やのどかな漁港、野菜畑の細道など変化に富んだコースで、城ヶ島公園でランチ休憩もできるとあって観光ランにぴったり。適度な起伏もあるので走り飽きることもありません。2月初旬からは三浦海岸から三崎港にかけての道を河津桜が彩り、野菜畑は一面の春キャベツに。3月にはマラソン大会も開催されるので、ぜひ足を運んでみて!

(コラム1)三浦半島の観光ランは、「みさきまぐろきっぷ」が便利

「みさきまぐろきっぷ」とは、京急線往復乗車券、現地での京急バスフリー乗車券、加盟店舗で食事を楽しめる「まぐろまんぷく券」、レジャー施設やお土産店で使える「三浦・三崎おもひで券」がセットになったお得なきっぷ。三浦半島をとことん楽しめます。

■料金/品川〜三崎口駅利用、デジタルきっぷ3,660円(利用駅により異なる)

■購入方法/磁気乗車券は、京急線各駅(泉岳寺駅、三崎口駅を除く)にて販売。デジタルきっぷは、「三浦 COCOON」のWEBサイトで事前購入可(https://cocoonfamily.jp/tickets/

(コラム2)第38回2023三浦国際市民マラソンを見に行こう!

ハワイに引けを取らない絶景地をめぐるハーフマラソンが4年ぶりに開催されます。当日は沿道で応援するもよし。実際にコースを走って、三浦半島のすばらしさを体感してもよし!

■開催日/2023年3月5日(日)※雨天決行
■会場/三浦海岸交差点前砂浜
■種目/ハーフマラソン、5km、キッズビーチランの3種目
■参加賞/ミズノ特製Tシャツ、三浦のダイコンを予定
■主催/三浦市、スポーツニッポン新聞社
■主管/三浦国際市民マラソン実行委員会
■後援/三浦市教育委員会、神奈川新聞社、ホノルルマラソン協会
■特別協賛/京急電鉄、キリンビール、ミズノ
※今季のエントリーは終了しています。

※この記事は、京急電鉄が発行している広報誌「MIULIKE vol.20」と連動しています。
バックナンバーは、京急電鉄のHPからご覧いただけます。

※価格は全て税込です。

構成/noi株式会社 Photo/濱津 和貴 Writing/増本 幸恵 Model /浅野 美奈弥 HAIR&MAKE/イケナガ ハルミ

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